活動履歴

研究会の発足から下記の活動を行ってきました。
基本的には年1回の研究集会と学会でのワークショップ・シンポジウムを企画していきたいと思います。
掲載可能な資料は随時アップしていきます。

2022年9月24日(土)16:00~17:30

第22回研究集会


ZoomによるWeb研究会
「詐欺被害のメカニズムとその防止」についてざっくばらんに議論しよう!

概要
第21回研究集会のテーマである「詐欺被害のメカニズムとその防止」について、会員・非会員を交えてざっくばらんにディスカッションする。

           

2022年9月8日(木)~9月11日(金)
※シンポジウムの映像は10月12日(水)まで試聴可能です。

第21回研究集会


日本心理学会第86回大会公募シンポジウム(オンデマンド)
「隠す」心理を科学する―詐欺被害のメカニズムとその防止―
話題提供者
佐藤 拓 先生(明星大学)・ 太幡 直也先生(愛知学院大学)
讃井 知 先生(上智大学)
上野 大介先生(京都府立医科大学)
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)

概要
「隠す」という欺瞞的行為は社会生活に深く根差しており,「隠す」心理を研究するためには知覚,記憶,社会,発達,臨床など領域横断的な議論が必要となる。本シンポジウムでは,「隠す」心理に関連するさまざまな分野の研究の話題提供を行い,嘘や欺瞞に関する議論を深めてきた。本年度は,「隠す」心理に基づいて他者から利益を搾取する行為として詐欺に着目し,詐欺を行う側,詐欺を受ける側の両者に着目した研究を紹介する。最初に,詐欺を行う側について,欺瞞研究の視点から詐欺の手口をまとめる(太幡・佐藤)。続いて,詐欺を受ける側について,詐欺を受けた後の行動を踏まえた詐欺被害対策に関する研究として,家族や地域コミュニティの単位で詐欺を看破するメカニズムとその可能性(讃井),高齢者の詐欺被害防止活動(上野)に関する研究を紹介する。最後に,総合的な討論において,詐欺に関する心理に関する今後の研究の展望について議論する。

2021年9月11日(土)20:00~21:00

第20回研究集会


ZoomによるWeb研究会
「嘘を測定する」方法論についてざっくばらんに議論しよう!

概要
第19回研究集会のテーマである「嘘を測定する」方法論について、会員・非会員を交えてざっくばらんにディスカッションする。

2021年9月1日(水)~9月8日(水)

第19回研究集会


日本心理学会第85回大会公募シンポジウム(オンデマンド)
「隠す」心理を科学する―嘘を測定する―
話題提供者
佐藤 拓 先生(明星大学)
大工 泰裕 先生(大阪大学)
太幡 直也 先生(愛知学院大学)
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)

概要
隠す」という欺瞞的行為は社会生活に深く根差しており、「隠す」心理を研究するためには知覚、記憶、社会、発達、臨床など領域横断的な議論が必要となる。本シンポジウムでは、「隠す」心理に関連するさまざまな分野の研究の話題提供を行い、嘘や欺瞞に関する議論を深めてきた。本年度は、嘘を測定する方法に着目し、嘘をつく回数からみた嘘の特徴や、嘘をつく回数を測定する際の方法論について検討する。最初に、欺瞞研究を踏まえて、研究者側が嘘をどのように定義してきたか、また、一般の人々がどのような内容を嘘だと認識しているかについて説明する(佐藤)。続いて、日常生活、実験室において嘘をつく回数を測定した研究を紹介する。まず、質問紙調査を用いて24時間中についた嘘の回数を測定した研究を紹介する(大工)。次に、Day Reconstruction Methodを応用して嘘を想起させた研究と、ボードゲーム中についた嘘を記録させた研究を紹介する(太幡)。最後に、総合的な討論において、嘘を測定する方法論についてこれまでの方法の限界と今後の方法について議論する。

2021年3月26日(土)16:00~17:30

第18回研究集会

ZoomによるWeb研究会


講演者および講演内容
佐藤 拓 先生(明星大学)・池田 和浩 先生(尚絅学院大学)「実行注意は転換的語り直しを促進するか?―短期的縦断調査による検討―」

               

概要
ある出来事を原記憶とは異なる形で言語化することを転換的語り直しと呼ぶ。先行研究からは、転換的語り直しによって語り直した方向に記憶変容が生じる、つまり、ある種の自己欺瞞が生じることが報告されている。ただし、この転換的語り直しを促進する要因についてはこれまでに明らかになっていない。今回、転換的語り直しに関連する要因として実行注意を取り上げ、その関連を短期的縦断調査によって検討した。また、転換的語り直しの副次効果として、メンタルヘルスに与える影響も同時に検討を行った。得られた結果を自己欺瞞と関連させながら議論できれば幸いです。


2019年9月13日(金)15:40~17:40

第17回研究集会

立命館大学茨木キャンパス


第83回日本心理学会公募シンポジウム
「隠す」心理を科学する―「騙しを受け入れる」コミュニケーション―
話題提供者
福田 実奈 先生(同志社大学)
鈴木 公啓 先生(東京未来大学)
新井 洋輔 先生(東京福祉大学)
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)

概要
「隠す」という欺瞞的行為は社会生活に深く根差しており、「隠す」心理を研究するためには知覚、記憶、社会、発達、臨床など領域横断的な議論が必要となる。本シンポジウムでは、「隠す」心理に関連するさまざまな分野の研究の話題提供を行い、嘘や欺瞞に関する議論を深めてきた。本年度は、「騙しを受け入れる」コミュニケーションについて着目し、「隠す」という行為の特徴について再考する。「騙しを受け入れる」主体には、行為をなす者(行為者)、および行為をみる者(観察者)が考えられる。そこで、行為者の視点からの研究として、嗜好品(福田)、装い(鈴木)に関する研究を、観察者の視点からの研究として、手品(新井)に関する研究を報告する。続いて、総合的な討論において、「隠される側」の視点からみた人間の「隠す」という行為の特徴について議論する。

2019年3月3日(日)15:00~17:30

第16回研究集会

法政大学市ヶ谷キャンパス

共催 法政大学社会診療学研究室(熊谷ゼミ)


講演者および講演内容
福田 実奈 先生(同志社大学)「嗜好品がもたらす効果―嘘をつくときつかないとき―」

               

概要
人はノンアルコールビールを飲んだだけで酔ってしまうのだろうか?我々がノンアルコール飲料を摂取する際、アルコール入り飲料であると 「騙されて」摂取するケースはそう多くないと思われるが、教示による効果の差異はあるのだろうか。本研究会では、古典的条件づけに注目 してカフェインレスコーヒーとノンアルコールビールの効果を検討した研究を、教示の種類(欺きの有無)の観点から議論する。


会員による研究報告

■大塚 拓朗 先生(兵庫県警察本部刑事部科学捜査研究所/関西学院大学大学院文学研究科)

「隠匿情報検査の弁別的反応と懸念的被透視感の関係」

日本の犯罪捜査で行われているポリグラフ検査では、隠匿情報検査と呼ばれる質問法を用いて自律神経系反応を測定している。 本研究会では、隠匿情報検査における弁別的反応と懸念的被透視感の関係を検討した実験研究について報告する。

■中の人(欺瞞的コミュニケーション研究会)

「道化師の宿命―ユーモア認知がパーソナリティ特性の推定に与える悪影響―」

何にユーモアを感じるかは非常に個人差が大きく、万人にとってのユーモアはなかなか存在しない。同じユーモアであっても ユーモア認知が生じない場合、ユーモアの話し手のパーソナリティ特性が否定的に推定される可能性について報告する。

           

2018年3月9日(金)17:30~19:30

第15回研究集会

文京学院大学本郷キャンパス


講演者および講演内容
横田 普務 先生(九州大学)「自閉スペクトラム症における欺き行為について」

             

概要
自閉スペクトラム症(ASD)は他者の心的状態の理解や利用の困難さが指摘されている。本研究会では、他者の心的状態の理解・ 利用する行動として欺き行為に着目し、ASD児における欺き行為の発達と関連する認知機能について検討した一連の行動実験、 および機能的磁気共鳴画像法による認知神経科学的検討の結果について報告し、議論する。

2017年9月21日(木)9:20~11:00

第14回研究集会

久留米シティプラザ


第81回日本心理学会公募シンポジウム
「隠す」心理を科学する―発達的視点から嘘を考える―
話題提供者
内田 伸子 先生(十文字学園女子大学)
上宮 愛 先生(立命館大学)
横田 普務 先生(九州大学)
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)

概要
「隠す」という欺瞞的行為は社会生活に深く根差しており、「隠す」心理を研究するためには知覚、記憶、社会、発達、臨床など 領域横断的な議論が必要となる。本シンポジウムでは、「隠す」心理に関連するさまざまな分野の研究の話題提供を行い、嘘や欺瞞 に関する議論を深めてきた。本年度は、「隠す」という行為の特徴を発達的視点でとらえ、欺瞞的コミュニケーションを再考する。 具体的には、話題提供者が、子どもの「ウソ」は「嘘」であるか(内田)、子どもが嘘の理解において「信念」と「事実」のどちらを 重視しているか(上宮)、自閉スペクトラム症における欺き行為の発達(横田)について報告する。総合的な討論において、発達という 視点からみた人間の欺瞞の特徴について議論する。

2016年9月18日(土)15:45~17:15

第13回研究集会

関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス


第57回日本社会心理学会自主企画シンポジウム
「隠す」心理を科学する―欺瞞的コミュニケーション研究の最前線―
話題提供者
朴 喜静 先生(Daegu Metropolitan Police Agency)
藤原 健 先生(大阪経済大学)
丹野 宏昭 先生(東京福祉大学)
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)

概要
われわれの社会生活では、隠し事をする、嘘をつくなど、「隠す」という行為は不可欠のものである。したがって、「隠す」心理を探求 することを通し、人間の特徴をより深く理解できると考えられる。本ワークショップでは、隠し事や嘘が用いられるコミュニケーション、 すなわち欺瞞的コミュニケーションの最新の研究に関する話題提供や議論を通し、「隠す」という観点から人間の特徴の理解を深めること を試みる。本ワークショップでは、3名の話題提供者が登壇する。最初に話題提供する朴は、嘘をつく行為者の感情に焦点を当て、行為者 の感情統制能力が非言語行動に及ぼす影響について紹介し、正確な嘘の解読および捜査場面での活用性について報告する。続いて話題提供 する藤原は、隠匿情報検査を用いた欺瞞検知に着目し、欺瞞検知と、否定の手振りや社会的スキルなどとの関連について報告する。最後に 話題提供する丹野は、近年ブームとなっている人狼ゲームを扱った心理学や関連領域の研究について紹介する。人狼ゲームは、参加者同士 で嘘をついたり、嘘をついている人間を探したりする、欺瞞的コミュニケーションをベースとしたコミュニケーションゲームである。 総合的な討論において、欺瞞的コミュニケーションに関する研究の今後の可能性について議論する。

2016年3月26日(土)14:00~17:00

第12回研究集会

文京学院大学本郷キャンパス


講演者および講演内容
丹野 宏昭 先生(東京福祉大学)「欺瞞的コミュニケーションのゲーム「人狼」の体験」

                

概要
人狼ゲームとは、10人前後の参加者が、村人を襲う人狼陣営と、参加者の中の人狼を探す村人陣営に別れて、会話を行いながら進めていく ゲームである。人狼探しの会議と、追放者を決定する投票を繰り返し、最終的に人狼が全員追放されたら村人陣営の勝利となり、一方で 人狼陣営の人数が村人陣営の人数以上となったとき人狼側の勝利となる。村人陣営は、会議中の言葉や態度から人狼陣営の嘘を見抜き、 人狼が誰かを推理して投票する。一方で人狼陣営は、嘘をつくなど自分の正体がばれないように振る舞い、投票による追放を免れようとする。 すなわち、人狼ゲームは欺瞞的コミュニケーションが根幹となったゲームであるといえる。2013年頃から人狼ゲームはブームとなり、 テレビ番組をはじめとする様々な媒体で扱われることが増えた。近年では、人工知能研究や教育・産業場面などで人狼ゲームを扱う動きも 生じており、注目がされている。一方で心理学領域での検討はまだはじまったばかりである。そこでこの会では、参加者の皆様に人狼ゲーム を実際に体験していただき、その上で心理学的観点からみた人狼ゲームの「可能性」等について議論を行いたいと考えている。

2015年9月24日(土)13:10~15:10

第11回研究集会

名古屋国際会議場


第79回日本心理学会自主企画シンポジウム
『隠す心理を科学する―動物のあざむき行動―』
話題提供者
平田 聡 先生(京都大学)「ヒト以外の霊長類におけるあざむき行動」
今野 晃嗣 先生(帝京科学大学)「だますイヌ、だまされるイヌ」
幸田 正典 先生(大阪市立大学)「魚は隠すし「ふり」して相手も騙す:魚・鳥の騙しを考える」
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)

概要
「隠す」行為は社会生活に深く根差しており、「隠す」心理を研究するためには知覚、記憶、社会、発達、臨床など領域横断的な議論が 必要となる。本シンポジウムでは「隠す」心理に関連するさまざまな分野の研究の話題提供を行い、議論を深めてきた。これまでのシンポ ジウムでは、人間による「欺瞞」に関する話題を提供してきた。しかし、動物にも、人の欺瞞的コミュニケーションに類似した「あざむき 行動」がみられる。そこで本年度は、人間の欺瞞の特徴を多角的に捉えるため、動物のあざむき行動に焦点を当て、欺瞞的コミュニケー ションを再考したい。具体的には、話題提供者が、ヒト以外の霊長類(平田)、イヌ(今野)、鳥類・魚類(幸田)のあざむき行動について報告 する。総合的な討論において、動物のあざむき行動から見える人間の欺瞞の特徴や、欺瞞の進化的基盤について議論する。

2015年3月7日(土)15:00~17:00

第10回研究集会

大妻女子大学


講演者および講演内容
藤原 健 先生(大坂経済大学)「笑顔に対する欺瞞性判断:信号検出理論を用いた真実性バイアスの検討」

               

概要
笑顔はポジティブさの表出であり、対人コミュニケーションにおける潤滑油でもある。ただし、2種類の笑顔 (Duchenne smile vs. Non-Duchenne smile)があるといわれるように、真にポジティブな状態でなくても偽りの笑顔を浮かべることができる。 他方、欺瞞研究を眺めてみると、欺瞞性判断を行う際には真実であると判断する傾向が高いこと(i.e., 真実バイアス)が示されている。 これらを踏まえて本研究では、笑顔に対する欺瞞性判断についても真実バイアスがみられるのかを検討した。具体的には、48個の笑顔動画を 用いた提示実験を行い、その笑顔が真実の笑顔であるか否か(n = 34)、あるいは嘘の笑顔であるか否か(n = 26)を判断するように求め、 信号検出理論を用いて解析を行った。その結果、笑顔の真実性を判断した群では欺瞞性を判断した群よりも保守的で基準の厳しい判断を 行っていることが明らかになった。これは、笑顔に対して真実であるとは判断しにくいことを示しており、真実バイアスが生じていないこと を示唆している。また、真実性を判断した群では判断基準の指標(c)と外向性に正の相関がみられていることから、外向的であるほど笑顔の 真実性判断の基準が厳しいことがみてとれる。本実験の結果はまだまだ多様な解釈が可能な段階であるため、参加者の皆さまと多様な議論が できたらと考えている。

2014年9月13日(金)13:10~15:10

第9回研究集会

同志社大学


第78回日本心理学会自主企画シンポジウム
『隠す心理を科学する―情報隠匿時の生理反応―』
話題提供者
小川 時洋 先生(科学警察研究所)「隠匿情報検査研究のアプローチ」
山本 直宏 先生(山形県警察本部科学捜査研究所)「情報隠匿時の生理現象の影響とその対処法」
野瀬 出 先生(日本獣医生命科学大学)「functional MRIを用いた隠匿情報検査」
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)
仁平 義明 先生(白鷗大学)

概要
「隠す」行為は社会生活に深く根差しており、「隠す」心理を研究するためには知覚、記憶、社会、発達、臨床など領域横断的な議論が 必要となる。本シンポジウムでは「隠す」心理に関連するさまざまな分野の研究の話題提供を行い、これまで欺瞞的コミュニケーション、 ウソに関する能力の発達的変化、自己欺瞞の観点から議論を深めてきた。本年度は「隠す」心理に関連する研究の実務場面への応用として 取り上げられることの多い、隠匿情報検査に焦点を当て、何かを「隠している」ときの心理過程を生理反応から議論するための話題を提供 する。具体的な内容は、隠匿情報検査の基本・情報隠匿時の生理反応に関する研究(小川・山本)、情報隠匿時の脳活動に関する研究(野瀬) である。最後に、総合的な討論において、情報隠匿時の生理反応の特徴やその心理過程、記憶検査としての隠匿情報検査の方向性について 議論する。

2014年3月8日(土)15:00~17:00

第8回研究集会

文京学院大学本郷キャンパス


講演者および講演内容
鈴木 菜美子 先生(文京学院大学)「対人関係に嘘がもたらすもの―臨床心理学の観点から」

2013年9月20日(金)13:10~15:10

第7回研究集会

札幌コンベンションセンター


第77回日本心理学会自主企画シンポジウム
『隠す心理を科学する―自己欺瞞と記憶―』
話題提供者
谷 伊織 先生(東海学園大学)「バランス型社会的望ましさ反応尺度(BIDR)日本語版の作成と信頼性・妥当性の検討」
池田 和浩 先生(尚絅学院大学)「記憶をポジティブに語り直す効果と自己欺瞞の関係性」
田中 未央 先生(敬愛大学)「意図的な作話が引き起こす記憶の変容」
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)
佐藤 拓(いわき明星大学)

概要
隠し事やウソなど、「隠す」という行為は、社会生活において不可欠のものであり、「隠す」心理に着目すると人間の特徴をより深く理解 できると考えられる。本シンポジウムでは、「隠す」心理に焦点を当て、独自の観点からから人間の特徴を理解することを試みる。これまで の企画では、欺瞞的コミュニケーション、ウソに関する能力の個人差や発達的変化の観点からの議論を行った。本年度は、自分自身を偽ろう とする自己欺瞞の観点から話題を提供する。まず、田中がウソをつくことが記憶を変容させるメカニズム、池田が語り直しによる記憶の変容 の観点から話題を提供する。続いて、谷がパーソナリティとしての自己欺瞞の評価の観点から話題を提供する。最後に、総合的な討論に おいて、ウソにおける自己欺瞞の位置づけについて議論し、「隠す」心理に関する研究の融合可能性について議論する。

2012年9月13日(木)14:30~16:30

第6回研究集会

専修大学生田キャンパス


第76回日本心理学会ワークショップ
『隠す心理を科学する(2)―ウソと発達・個人差―』
話題提供者
太幡 直也(常磐大学)「ウソをつくうまさに関する個人特性―社会的スキルの観点から―」
佐藤 拓(いわき明星大学)「嘘の認知と精神疾患―パラノイド傾向からの検討」
上宮 愛 先生(北海道大学)「幼児による嘘、真実の概念理解と嘘をつく行為」
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)
仁平 義明 先生(白鷗大学)

概要
隠し事やウソなど、“隠す"という行為は、社会生活において不可欠のものであり、「隠す」心理に着目することで人間の特徴をより深く 理解することが可能だと考えられる。本ワークショップでは、「隠す」心理に焦点を当て、独自の観点からから人間の特徴を理解することを 試みる。昨年度は、“欺瞞的コミュニケーション"の観点からの「隠す」心理について議論を行った。本年度は、“ウソをつく・ウソを 見抜くための能力"をキーワードに、個人差や発達的観点からウソや隠し事を扱った研究に関する話題を提供する。まず、上宮が発達的視点, また、司法などの特殊場面における嘘の概念理解に関する報告を行い、太幡がウソをつく上手さに関する個人特性について報告を行う。 さらに、佐藤がウソの認知と臨床的な特性について話題を提供する。最後に、総合的な討論において、ウソをつくため、見抜くために必要な 能力について議論し、「隠す」心理に関する研究の融合可能性について議論する。

2012年2月11日(土)14:30~16:30

第5回研究集会

文京学院大学本郷キャンパス


講演者および講演内容
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)「欺瞞の心理学」

2011年9月16日(金)12:30~14:30

第4回研究集会

日本大学文理学部キャンパス


第75回日本心理学会ワークショップ
『隠す心理を科学する(1)―欺瞞的コミュニケーションの観点から?』
話題提供者
太幡 直也(常磐大学)「懸念的被透視感の手がかり」
佐藤 拓(新潟リハビリテーション大学)「欺瞞を検知するための条件」
菊地 史倫((公財)鉄道総合技術研究所)「弁解としての嘘の社会的機能」
指定討論者
村井 潤一郎 先生(文京学院大学)
仁平 義明 先生(白鷗大学)

概要
われわれの社会生活では、隠し事をする、ウソをつくなど、「隠す」という行為は不可欠のものである。したがって、「隠す」心理を通し、 人間の特徴をより深く理解できると考えられる。本ワークショップでは、「隠す」心理に焦点を当て、独自の観点からから人間の特徴を 理解することを試みる。今回は、隠し事やウソが用いられるコミュニケーション、すなわち欺瞞的コミュニケーションの観点から、「隠す」 側、「隠される」側に関する話題を提供する。「隠す」側については、「ウソをつくときの判断(菊地)」、「隠し事を気づかれているかも しれないという感覚(懸念的被透視感)の手がかり(太幡)」に関する研究を報告する。一方、「隠される」側については、「欺瞞検知 (佐藤)」に関する研究を報告する。最後に、総合的な討論において、欺瞞的コミュニケーションに関する研究の融合可能性について議論 する。

2009年9月26日(土)10:00~17:30

第3回研究集会

東洋大学白山キャンパス


『 Detecting lies and deceits: Pitfalls and Opportunities 2nd Edition (Vrij, A)の読書会 』
発表者および発表内容:
3章担当 佐藤 拓(東北大学)
6章担当 武田 美亜 先生(青山学院女子短期大学)・上原 俊介 先生(東北大学)
11章担当 山本 直宏 先生(山形県警)

2009年3月8日(日)10:00~17:30

第2回研究集会

文京学院大学ふじみ野キャンパス


『 Detecting lies and deceits: Pitfalls and Opportunities 2nd Edition (Vrij, A)の読書会 』
発表者および発表内容:
8章担当 上宮 愛 先生(神戸女学院大学)
9章担当 田中 未央 先生(日本大学)
10章担当 太幡 直也(筑波大学)
12章担当 山本 直宏 先生(山形県警)
13章担当 村井 潤一郎 先生(文京学院大学)
14章担当 村井 潤一郎 先生(文京学院大学)

2009年3月7日(土)10:00~17:30

第1回研究集会

文京学院大学ふじみ野キャンパス


『 Detecting lies and deceits: Pitfalls and Opportunities 2nd Edition (Vrij, A)の読書会 』
発表者および発表内容:
1章担当 太幡 直也(筑波大学)
2章担当 上原 俊介 先生(東北大学)
4章担当 菊地 史倫(東北大学)
5章担当 太幡 直也(筑波大学)
7章担当 武田 美亜 先生(東洋大学)